先日担当させてもらった患者さんのメモ

以下は鍼灸の話題です。
私が実習生として、治療をされる先生の助手役をさせてもらった治療について、
勉強がてらメモっています。
当たり前のことですが治療に当たる以上学生にも守秘義務がありますので、
個人の特定が出来るような情報は一切載せていません。

では、興味のある方のみどうぞ。

首の右回旋可動域制限（右に45度くらいしか首が回らない）を主訴に
来院された初診の中年女性の方で、両肩ともにかなり凝っているのに加えて
左肩に硬結があり、その痛みとつっぱりで首が回らないという状態の方でした。

ご本人としては特に原因として思い当たる行動はなく２・３日ほど前から
痛くなってきたということで、仕事でパソコン作業を長時間なさることによる
疲労の蓄積がこういうかたちで出てきたのではないかということでした。

とりあえず患者さんは首の可動域制限を一番気にしてみえたので、
今回はまずそれを元通りにすることを目的に
経穴は局所の完骨・風池・肩中兪・肩外兪と、
あと膝裏の委中に打ちたかったけれどくすぐったがりの敏感な方だったので
ずらして足首の崑崙に置鍼、あと他に患者さんが気になると言われた
ちょっとした障害部位の改善を意識してもう１・２カ所鍼をしました。

治療の後、肩の痛みはまだ取りきれていませんでしたが、だいぶ改善したことと
首の右回旋の可動域がほとんど正常に近くちゃんと後ろを見られるように
なっていたので、患者さんは納得して帰って行かれました。

次回の予約をいただけたかはちょっと不明なのですが、
触診をさせてもらった時に今まで見たことがないくらい胸椎がかなり後彎していて、
胸椎５番くらいをトップとして背中がぼこっと盛り上がってしまっていたので、
また治療にいらっしゃればいいなと思いました。